こんにちは!
カータウン新三雲店メカニックの角熊(つのくま)です。
今回は、近年のディーゼルエンジン車の指定エンジンオイルについてです。
ディーゼルエンジンというのは軽油を燃料として動くエンジンです。主にトラックやバス、一部の乗用車でも使われるエンジンです。
燃費が良く、力があるのが特徴ですが、排気ガスにNOX(窒素酸化物)やPMと呼ばれる黒煙(スス)が出る事が問題となり環境汚染の原因と言われていました。
しかし近年は排気ガスの浄化技術が進歩し、NOXやPMはほとんど出ません。
エンジン内部での軽油の燃焼を細かく電子制御して、排気に特殊な触媒(フィルター)を使って浄化している「クリーンディーゼル」と呼ばれるエンジンが最近増えてきました。
ヨーロッパ諸国、特に環境意識が高いドイツではガソリン車よりもクリーンディーゼル車の方が多く需要が高いそうです。
そんな昔のイメージとは変わった今のディーゼルエンジンですが、メンテナンスをする上で注意しなければならない事があります。
エンジンオイルの種類です。
DPFと呼ばれるススを吸着するフィルターが排気管に付いているディーゼルエンジン車には「DL-1」や「DH-2」呼ばれるグレードの触媒対応オイルを使う必要があります。
DPFが付いていない従来のディーゼルエンジンに使われる「CF-4」などのグレードのオイルを使うと、オイルに含まれる金属成分(主にカルシウム)が触媒に付着しススの目詰まりを起こすと同時に、触媒自体の劣化を招いてしまいます。
要するに・・・確実に故障の原因になります。
「DL-1」「DH-2」オイルはその金属成分をとても低く抑え精製されています。
またこの2つのオイルは同じ目的のオイルですが、
「DL-1」(ディーゼルライト)→1トン前後の小型車用
「DH-2」(ディーゼルヘビー)→2トン以上の大型車用
というように性能が異なり、使用車種が分けられます。
DPF付きか否かの見分け方としては・・・。
↑写真のようにマフラー部分に細い配管やセンサー等の配線が付いているディーゼル車はDPF触媒付き車両です。
この車両には上記の専用オイルを必ず使う必要があります。
↑写真のようにマフラー部分に配線など何も付いていないディーゼル車はDPF触媒なし車両です。
この車両には従来の「CF-4」などのディーゼルオイルが使えます。
またDPF付き車両にはエンジン上部や運転席周りなどの見やすい所に「DL-1指定」「DH-2指定」などのステッカーが貼られている車も多いので、よく見分けるようにしましょう。
・・・長くなりましたが、
「うち軽油の車やけど、ちょっと難しいわぁ~。」
とお思いのお客様、ぜひ当店にお任せください!
大切なお車を長く乗って頂く為にも、そのお車にちゃんと合ったメンテナンスを致します!!
カータウンメカニック角熊でした☆